事業紹介 電力事業(地産地消・再生可能エネルギー事業)
広大な自然と豊かな日照に恵まれた熊本は
太陽光発電に最適な環境。
晴れの日が多く日照時間の長い、そして広大な敷地を確保できる熊本は、太陽光発電に適した環境が整っています。
2012年にスタートしたFIT制度(電力会社固定価格買取制度)を追い風に、日本全国でメガソーラー建設が進み、熊本でも数多くの太陽光発電所が誕生しました。
しかしながら2013年当時、大規模な太陽光発電所のほとんどは県外企業の経営によるものばかり。
「熊本の人・企業による、熊本のための太陽光発電所を設立しよう」と、熊本の有志によって構想されたのが「熊本いいくに県民発電所」の始まりでした。
熊本いいくに会と
「くまもと県民発電所」構想
熊本県内の企業経営者や消費者、学生などの有志が集う「熊本いいくに会」は、地域企業と市民が交流を深めつつ、
新しい発想で熊本づくりを目指す交流会。
2013年当時、「熊本の企業は太陽光発電への参入に立ち遅れている。このままでは県外企業の草刈り場になってしまう」と、
同会で問題提起されていました。
そこで、会員企業を中心に、地域企業や県民の出資で建設する「県民発電所」構想を練り上げ、熊本県に提案をしました。
この構想が、再エネ分野の県内企業を育成し地域振興につなげたい熊本県の方向性と合致し、「くまもと県民発電所」認証制度が発足することになりました。
熊本県のバックアップを受け、県民発電所が実現に向けて大きく動き出しました。
「くまもと県民発電所」
認証制度
「くまもと県民発電所」認証制度は、県内事業者が主体となって県民も出資し、 地域に利益還元するなど要件を満たす運営者に、「県民による県民のための発電所」であることを熊本県が認定するものです。 熊本いいくに県民発電所が運営する「エコアくまもと」の屋根上メガソーラーは、同制度の認証第1号となりました。
2015年9月、くまもと県民発電所認証第一号調印式。
南関町、熊本県との三者協定
エコアくまもと屋根上メガソーラーで発電事業を開始
2015年12月1日、熊本県南関町の最終処分場「エコアくまもと」の大屋根に設置されたメガソーラーが、
くまもと県民発電所として初の運用を開始しました。 大屋根(32,857㎡)に配置された太陽光発電パネルは東芝製、
パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用。
PCSは、万一の災害時に電力供給が止まっても、自動切替でエコアくまもと管理棟の非常用コンセントに最大200kWを供給できる自立運転機能を備えています。
運用開始以来、年間約2,300kWhの電力が安定的に生産されています。
2016年4月14日の熊本地震では、南関町でも最大震度5弱を記録しましたが、「エコアくまもと」本体・メガソーラー設備ともに損傷なく、異常の発生もありませんでした。
その後も毎年のように大雨や台風に見舞われましたが、問題なく安定運用を続けています。
エコア熊本(南関町)
予想を上回る発電実績
順調な運用状況
熊本いいくに県民発電所1号の発電状況は、運用当初の事業計画で見込んだ予想発電量を年間ベースで10%以上、上振れしている年もあり順調に推移しています。 収益の一部を次の再エネ発電施設ヘの開発に充てていくことで、地産地消型のエネルギー源を持続的に増やし、関連産業の振興に貢献して行きます。 すでに菊池市の菊池川細永水力発電所での小水力発電の開発や、家庭廃油からバイオディーゼル燃料「リーゼル(ReESEL)」燃料を生産するプロジェクトも進行しています。
熊本いいくに県民発電所(1号)概要
名 称 | くまもと県民発電所 公共関与最終処分場太陽光発電所 |
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建設場所 | 県公共関与管理型最終処分場「エコアくまもと」の屋根 熊本県玉名郡南関町下坂下4771-3 |
施工者 | 株式会社 九電工 |
用 途 | 太陽光発電所 |
発電規模 | 2,002kW |
設置屋根面積 | 32,852㎡ |
モジュール | 東芝250W 8,008枚(東側3,626枚、西側4,382枚) |
PCS | 1,700kW |
年間推定発電量 | 2,120,000kWh/年間 約400世帯分の年間消費電力に相当 |